FPときどき薬剤師

保険、医療、健康分野を中心に、人生に役立つ情報を提供していきます。

スイッチOTC医薬品

皆様、お久しぶりです。

子供が生まれてから、約9ヶ月。少し落ち着いてきたので、ブログを再開しようと思います。

今までのブログの中では、なかなか薬の事が書けてなかったので、今日は薬の話です。

表題にもあります、スイッチOTCについてです。

スイッチOTC医薬品とは?

OTCとは、Over The Counterの略で、カウンター越しで買えるということで、市販の薬をさします。スイッチとは、医療用医薬品から変更されたという意味です。つまり、スイッチOTC医薬品とは、医療用医薬品で使用していた医薬品を、市販で買えるように変更した医薬品の事を言います。

一般的には、医療用医薬品の成分量を減らしたものが多いですが、中には成分量が全く同じものもあります。

どうして、このような医薬品があるのか?

急速な高齢化に伴い医療費が増加しており、国の負担も増加してます。このままでは、現在の国民皆保険制度の維持が困難になります。そこで、国は様々な方法で、医療費を減らそうと努力しています。その一環として、このスイッチOTC医薬品を増やしています。例えば、医療用医薬品でもらう場合、病院での診察代、薬局での薬代と支払いますが、3割負担の方なら、7割を税金・保険料で補填します。それが、ドラックストアで、スイッチOTC医薬品として購入すると、本人の負担のみで、税金・保険料は使用しません。これは、かなりの医療費の削減になるでしょう。

セルフメディケーション税制について

このスイッチOTC医薬品だけでなく、他の医薬品についても個人負担が大きく、なかなか購買につながらないため、政府は、2017年よりセルフメディケーション税制という制度を開始しています。

セルフメディケーションとは・・・自己治療。軽い病気や怪我(けが)を医師の治療を受けることなく、市販薬などを使って自分で治療すること

この制度は、対象の市販の医薬品を購入すると、所得控除が受けられ、税金が安くなるという制度です。詳しくは下記を参考にしてください。

知ってトクする セルフメディケーション税制

スイッチOTC医薬品の紹介

最近、よくCMで宣伝していますシオノギヘルスケアからでています、パイロPL顆粒をご紹介します。一度は、病院からPL顆粒を処方された経験のある方は多いのではないでしょうか? そのPL顆粒のスイッチOTC医薬品です。

*ちなみに、このパイロPL顆粒セルフメディケーション税制の対象外です

下記は医療用医薬品のPL顆粒と成分を比較した表です。

成分 パイロPL顆粒 PL顆粒
サリチルアミド 216mg/包 270mg/包
アセトアミノフェン 120mg/包 150mg/包
無水カフェイン 48mg/包 60mg/包
プロメタジンメチレンジサリチル酸 10.8mg/包 13.5mg/包
1包あたりのg 0.8g 1.0g
成人量 1日3包 1日4包

パッと見た感じ、PL顆粒の方が多く成分が入っているようですが、1包あたりのグラム数が違うので、1gあたりの量は同じです。ただ、パイロンの方は、0.8g/包なので、含有量が少なくなっています。また、1日量もパイロン2.4g、PL4gとなっており、やはりパイロンの方が弱くなっています。

 とはいえ、医療用医薬品の成分を使用していますので、副作用にも注意が必要です。

まず1点目は、眠気です。特に運転等される方は気をつけてください。薬の効果は個人差がありますが、1日3回の薬は約4~5時間の効果が続くと思ってください。すなわち、これを飲んでかなり眠気がある場合は、服用後4~5時間たってから運転等したら良いと思います。

2点目は、排尿困難です。特に病院で、前立腺肥大等で治療されている方はあまり飲まない方がよい薬です。

3点目、眼圧上昇です。眼科で緑内障治療中で、なお医師より薬の制限を受けている方は注意が必要です。

これらに注意して、風邪の症状の際に使用してみてください。

 

 

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